2016.12.21
3Dプリンターも進化しましたね
金型製作が3Dプリンターの本命?換気扇向けなどで活用
PESESは1997年、「コンカレント開発」と呼ぶ、デジタルデータ・機器を活用した生産プロセス改善の取り組みを始めた。これが3Dプリンター活用のきっかけとなった。00年から光造形装置による社内向け試作品の供給を始めて、現在は金属用と樹脂用の3Dプリンター計7台を用途や材料に応じて使い分けている。特に、08年に始めた樹脂成形用の量産金型製造は革新的だった。金型は従来、ワイヤカットや放電加工など複数工程で鋼材を削ってつくるため「段取り替えや材料の無駄が多く、複雑形状の加工に課題があった」(小谷健太郎生産技術部主幹)。
これに対してPESESは金属粉末材料をレーザーで焼結、積層し、その都度、輪郭を切削する複合工法を採用。専用機を装置メーカーと共同開発した。
日刊工業新聞2016年12月15日一部抜粋