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2016.04.15

日本の金型出荷額の推移

日本の金型出荷額の推移

 

昨今、日本の金型出荷額は低迷傾向にございます。
逆に韓国の金型出荷額は、1997年に日本との金型貿易が黒字に転換するなど、成長を続けているようです。
また国内の金型市場においても中国・韓国製品の浸透度は現在、より着実な上昇を見ており、
この事は日本の金型メーカーにとって経営環境を厳しいものにしています。

 
国内金型メーカーの課題 = 海外需要の取り込みと合理的な価格設定

 
元々利益率がそれほど高くない業種であることに加え、近年は中国・韓国製品との価格比較を受け、
品質に対して異常に安すぎる価格設定が行われていると言われています。
利益の底上げのためにも、ユーザーに対して日本製の品質の高さをアピールし、
品質に見合う合理的な価格設定を行う必要があります。

今後も内需の減少が続き、苦戦が予想される中、生き残りに向けての中小金型メーカーの課題は、
高精度・短納期や合理的な価格設定という強みを生かして
日系・非日系問わず海外需要を取り込んでいくことではないでしょうか?

 


高精度の金型については、CAD利用に加え、
作業中に生じる誤差を熟練工の手作業で調整する工程が重要になります。
現状、日本と中国・韓国の間ではその熟練工の技術力に大きな差があるといわれています。
 
日本の金型メーカーの強みは高精度と短納期です。

 


 

2016.04.14

金型にもIT技術を

金型・成形技術の進化に向けたIoTを導入

 ありとあらゆるモノをインターネットにつなぐ「IoT(インターネット・オブ・シングス)」が、今後の金型業が取り組むべき テーマとして注目されています。金型・部品製造の現場においても、生産性や品質の向上、さらにはエネルギー効率の向上に向けて、いかにして設備・機器など生 産系に関わるモノをIoT化し、製造関連のデータを収集・分析するか、また応用していくかが課題になってきます。

我が名神精工も今後はあらゆる業務部分をオートメーション化し、作業効率を大幅に改善していきたいです。

2016.04.13

金型の種類

世の中には、さまざまな製品が存在します。
医療機器、洗濯機、TV、ビデオ、DVD等の家電製品、冷蔵庫、船、飛行機、車等の輸送機器、
これらの製品や部品の多くは、金型を使って生産されています。
各製品や部品がどのような金型で生産されているのか解説します。

 

一口に金型といっても、その種類はさまざまです。金型というものは使用材料や目的に応じて
全く種類が異なります。次の5つの金型が主な種類となります。

 
1.ダイカスト金型
2.鋳造型
3.プラスチック用金型
4.鍛造型
5.プレス金型

 



【ダイカスト金型】とは

 

ダイカスト金型は、鋳造型の一種で、
材料であるアルミ合金、亜鉛合金等を加工し、
精密機械、家電、自動車、クラッチハウジング、二輪車のクランクケース、エンジン、
屋外用発電機や汎用エンジンなどの部品、カバー等等の部品を製造するために用いられます。
ビル等で使用されるエスカレーターのステップもダイカスト製品です。

 

主な製品として、デジタルカメラや電動工具のボディーがあり、
これらはマグネシウム合金のダイカストで作られています。


ダイカストはプラスチック射出成形と同様に、金型に溶融したアルミ合金等を高温で圧入して成形します。
鋳物は砂の型で成形しますが、ダイカストは金型で成形することから「金型鋳造」とも言われます。

 

短時間で高精度な鋳肌の優れた鋳物を大量に生産できるといった特徴を有します。





【鋳造型】とは

 

鋳造は、鋳鉄・銅などの金属を熱して液体にしたものを、型に流し込み、冷却及び固化させて製品を作ります。
鋳造で使用する型のことを「鋳型」、製品のことを「鋳物」と言います。

 
鋳造は、金型を用いる「金型鋳造」の他に、砂型を用いる「砂型鋳造」があります。

 

砂型鋳造は、砂で作った型に、材料を流し込んで作ります。そのため、金型鋳造と比較して製造効率が非常に悪く、製品のコストが高くなります。

 
砂型を作るためには木型を必要とし、木型に人手で砂を込めて砂型を作ります。
砂は硬化剤により固めることができ、上下の砂型を作成し合わせて出来る空洞部に材料を流し込んで成形します。





プラスチック用金型

 

プラスチックはその特性上、複雑な形状を作ることができ、家電製品や日用品など幅広い分野で利用されています。。

 
 

プラスチックを生産する場合、射出成形、圧縮成形、真空成形などの様々な生産方法があります。
これらの生産で用いるのが、プラスチック用金型です。

 


 

射出成形とは、プラスチックを加熱溶融し、射出圧力を加えて金型に押し込み、製品を成形することです。
スクリューでプラスチックを金型に押し込んで、金型内でプラスチックを冷却して取り出されます。




 

 

 
鍛造型

 

鍛造は「鍛える」に「造る」と書きます。鍛造は金属等の材料を金型で叩いて変形させる成型方法です。
昔は鍛冶屋が真っ赤に熱した金属をハンマーで叩いて刀を造っていました。
叩くことで金属が強くなるからです。

 

刀のように最終形状がきっちりと決まっていないものを造る鍛造を「自由鍛造」といいます。
一方、型で同じ形のものを造る方法を「型鍛造」といいます。
型鍛造で造られる製品として、自動車のエンジン内のピストン部品や歯車等があります。

 
 

以上、主な5つのタイプの金型以外に、粉末治具用金型、ゴム用金型、窯業用金型、ガラス用金型があります。

2016.04.04

名神精工

プレス金型、部品加工を中心とした愛知県の金型メーカーです。プレス金型製作においては品質はもちろんのこと、
プレス使用者が使いやすい金型作りを念頭に設計製作を行います。





可能性は無限大です。

 

モノというものには必ず、形があります。

その形を量産しようとする時、形の元となる型が必要となります。

つまり型は、モノの生みの親、モノの原点です。

しかもその形は、千差万別、変幻自由。時の需要と供給の係わりにおいて、
数限りなく発生し、必ず必要となります。

モノづくりの原点である型は、必要性と可能性が無限大なのです。

そのような業界の中核に位置する名神精工は、つねにモノづくりの原点を振り返り、高性能・高品質・高精度の品をお届けすべく力を注いでいます。

モノがあるかぎり、名神精工は発展しつづけます。

2016.04.01

横田 悦二郎氏が金型について言っていること

日本のこれからの金型産業はどうあるべきか?

 「連携がカギになる。小型を強みとする企業と大型を得意とする会社が連携すればいい。金型は設備や人が受注の制約条件になってしまうことが多 い。しかし、日本の金型業界を一つの金型メーカーとして捉えれば、設備も人もそろっていて、何でもできるはずだ。円安に加え、日本のユーザーも高品質なも のづくりを求めている今、高付加価値の金型を作ることができる日本企業にとってはチャンスだ」。

今こそ金型産業は協力し合うべきですね。

 

愛知県の金型メーカー。名神精工

 

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